モニュメント トロフィ
機械科の技術を駆使して作りました
奥越明成高校の校章とモニュメントのデザインを考案してくださった方への記念品として、モニュメントの設計図をもとに、アルミ製のトロフィを製作しました。

機械科の専門科目で学習する技術のうち、鋳造、フライス盤加工、旋盤加工、ねじ切り、研磨などを駆使してひとつひとつ丁寧に作りました。  世界に一つだけのオリジナル製品です。

金色のプレートには、校章とデザイン考案者のお名前が刻まれています。
製作: 機械研究部
製作過程1  アルミ鋳造
@最初に発砲スチロールで模型を作りました。 10cm角・高さ30cmの直方体から三角すいを切り出し、カッターでくぼみ部分を切り製作しました。
A鋳造の準備として、鋳物砂をふるいにかけ、型を作るための砂を整備しました。溶けたアルミをすくうための柄杓を溶接で作りました。
B模型を枠の中に入れ、砂を入れて固め、砂型を作ります。 上型、下型を作り、模型をはずして二つの砂型を重ねれば、砂の中にアルミを流し込むための空洞ができます。
C溶かしたアルミ(約700℃)を柄杓を使って、砂型にあけた穴から流し込む作業をしています。
D砂を崩すと模型の形状のアルミの塊が現れます。感動の一瞬です。    
@発泡スチロール模型
A鋳物砂の整備    B型込め C溶けたアルミを流し込む D砂の中からアルミの塊が
製作過程2  機械加工
@砂の中から出てきた塊の形状は模型と同じですが、表面がざらざらで、不要な部分もついています。
Aフライス盤という機械で1面ずつ平面を仕上げていきます。全ての面を削るのに2時間程かかりました。
B旋盤という機械で、土台を作ります。直径10cm、高さ5cmの円柱の内側をくりぬきます。「中ぐり」という作業です。
C土台に取り付けるため、ボール盤で本体の底面に穴をあけ、ボルトが入るように、ねじ穴を作ります。
D「タップ」という工具でねじの溝を刻んでねじ穴を作っているところです。
@鋳造で作ったアルミ塊
Aフライス加工 B旋盤で土台の加工 C穴あけ Dねじ切り
製作過程3  研磨・塗装
@表面を鏡面に仕上げるため、やすりをかけています。並目、細目のやすりで削ったあと、 サンドペーパー150番、320番、600番の順に丁寧に磨きます。最も時間がかかった作業です。
Aハンドグラインダーに布製の「バフ」を取り付け、研磨剤をつけて鏡面仕上げをします。
Bいよいよ塗装です。色をつけない部分にマスキングテープを貼り、スプレーで5色に塗り分ける作業をします。
C本体を土台にボルトで取り付けて完成です。   
@研磨 A鏡面仕上げ B組み立て C塗装